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バーニーズ

バーニーズのかかりやすい病気!症状・原因・予防・治療の一覧

バーニーズ

バーニーズは大型犬の中でも寿命がやや短い犬種と言われています。

その病気の原因の一つとも言われるのが、その体格の大きさ。

犬は体が大きければ大きいほど内臓や足・腰への負担がかかります。

また、もともと涼しい地域で生息している犬種ですので、高温多湿な日本の気候が苦手なことと、日常的な生活環境のストレスを受けやすく短命になっているとも考えられます。

この記事では、バーニーズがかかりやすい病気を調べました。

かかりやすい病気やその予防法、気をつけるべきことを押さえて、少しでも長く一緒に暮らせるようにしましょう。

なお、この病気の記事に関して、『みんなのどうぶつ病気大百科』様の情報を引用させていただきます。

病気の種類

バーニーズがかかる病気は8種類程度あります。

この中でも、最後の悪性腫瘍に関しては別途4種類ほど存在します。

個々に原因や対策などを説明していきます。

眼瞼内反症

瞼(まぶた)が内側にめくれている状態を眼瞼内反症といい、外側にめくれている状態を眼瞼外反症といいます。どちらも角膜や結膜に刺激を受け、炎症が起こることがあります。

症状

  • 眼瞼内反症
    内側にめくれている瞼自体やまつ毛が角膜や結膜に刺激を与えている状態の場合、結膜炎や角膜炎を起こし、目に痒みや痛みが生じ目やにや涙が見られます。この状態を繰り返したり長期間継続すると、角膜が白く濁ったり黒く色素沈着が見られ、内反症そのものを治療しても角膜炎や結膜炎が治り難いこともあります。
  • 眼瞼外反症
    瞼の外反はのほとんどは下まぶたに起こります。外反の程度がひどいと、眼は"あかんべー"をした状態になり、角膜や結膜が露出し、結膜炎や角膜炎が起こりやすくなります。犬は、目の痛みや痒みから目を気にする動作をするようになり、目やにや涙が多く見られるようになります。

原因

一般的に先天的に発生することが多いといわれています。この他の原因としては重度の結膜炎や外傷などによるまぶたの変形、眼の回りの筋肉や神経の異常などでまぶたの内反・外反が見られることがあります。

予防

眼瞼内反症・外反症の発症を予防することは困難なため、瞼の状態がおかしいと感じた場合や上記のような症状がみられた場合は症状が重症になる前に早期の通院を心がけましょう。

治療

根本的な治療は、外科的手術による瞼の矯正になります。また、内反や外反の程度が軽度の場合、角膜や結膜を刺激しているまつ毛の抜毛や点眼による内科的治療で症状が改善することもあります。

みんなのどうぶつ病気大百科様より引用

進行性網膜萎縮

目の奥にある網膜という組織は視覚に重要な役割を担っていますが、この部分が進行性に変性し、視力が徐々に低下して失明にいたる遺伝性疾患の総称です。多くの犬種でみられ、犬種により発症時期などが異なります。ミニュチュアダックスフンドやトイプードルなど人気犬種でも発症することが知られています。

症状

進行に伴い視覚の低下が起こります。初期では暗いところでぶつかったりする行動がみられ、進行に従い周辺が見えなくなっていくために動きが鈍くなり、最終的には失明します。
また、瞳の外観は、瞳孔が散瞳し(開いた状態)、反射の亢進した眼底がきらきらと輝いてみえるため「ビー玉のような瞳」に見えます。

原因

遺伝子は、生き物の身体をつくる設計図のような役割をしていますが、その設計図に異常が起こることによって遺伝性疾患が発症します。またこの変異遺伝子は一定の確率で、親から子へと伝わります。
PRAにも遺伝子の変異が関与しており、疾患の原因となる遺伝子変異の種類によって、発症時期や障害を受ける目の細胞、症状の進行状態が異なります。

予防

変異遺伝子をもっている場合は、その発症を予防することは難しいといわれています。
繁殖犬の遺伝子検査を行うことによって、遺伝子変異を持っている犬か否かを調べることができますので、遺伝子変異を持たない犬同士を交配させることにより、この病気を発症するような子犬が産まれないような選択的な繁殖を行うことができます。

治療

変異遺伝子をもっている場合は、その発症を予防することは難しいといわれています。
繁殖犬の遺伝子検査を行うことによって、遺伝子変異を持っている犬か否かを調べることができますので、遺伝子変異を持たない犬同士を交配させることにより、この病気を発症するような子犬が産まれないような選択的な繁殖を行うことができます。

みんなのどうぶつ病気大百科様より引用

靱帯断裂

前十字靭帯は、後十字靭帯とともに大腿骨(太ももの骨)と脛(けい)骨(すねの骨)を結びつけている靱帯です。この前十字靱帯は、

  1. 大腿骨に対して脛骨が前に飛び出さないように制限する
  2. 膝の過剰な伸展を防ぐ
  3. 後十字靱帯とねじりあって脛骨が内側にねじれこまないように支えるなどの役割があります

前十字靭帯断裂は、この前十字靱帯が切れてしまう病気です。

症状

靭帯が断裂した直後は、痛みのために地面に患肢を最小限しか着けないような歩き方をしたり、足を挙げたままの状態になったりします。体重が軽い犬の場合、痛みは 2 - 3 日経つと軽減することが多いようです。しかし、関節内の障害が慢性化すると、足を引きずるようにして歩く跛行(はこう)がみられるようになり、特に運動後は顕著に認められます。体重の重い犬で症状が顕著な場合が多く、慢性の関節炎や関節が腫れる症状がでることもあります。

原因

前十字靱帯は、加齢により靭帯の強度が弱くなったり(靭帯の老化)、肥満により負担がかかることで切れやすくなります。また、小型犬で膝蓋骨脱臼がある場合や、骨の形成異常などがある場合も靭帯に負担がかかるために発症の要因となり、膝に急激な外力(外傷や打撲、急なジャンプやダッシュ、急激なターン、事故など)が加わることで前十字靱帯断裂が発症します。

予防

予防には、体重管理が大切です。肥満にならないように日頃からのこまめな体重管理を心がけましょう。フローリングなどの滑りやすい床材は避ける、足の裏の毛が伸びてくる犬は滑らないようにするために足の裏の毛を短くカットする、ジャンプや過度な運動をさせないなど、日常生活での注意も必要です。膝蓋骨脱臼を発症している犬の場合には特に注意しましょう。また、犬に前十字靭帯断裂が疑われるような症状が見られた場合は早めに動物病院にご通院ください。

治療

犬の症状や靱帯の状態、体重、運動量、飼い主の希望などによっても治療法は異なりますが、一般的には、内科的治療と外科的治療があります。

  • 内科的治療
    鎮痛剤の投与やレーザー療法などによる痛みの管理、運動制限、肥満を防ぐための体重管理などを行います。内科的治療で症状が緩和され、良好な生活を送れるケースもありますが、症状が重度な場合や内科的治療を行って症状の改善がみられない場合などは、外科的治療を行います。
  • 外科的治療
    前十字靭帯断裂の手術方法にはさまざまな方法があり、筋膜を用いて靱帯を再建する方法、他の靭帯や人工靭帯で前十字靭帯を代用する方法や、骨を関節が安定する形に切除する方法などが知られています。犬の症状や靱帯の状態などによって、適応時期や手術方法が異なります。また、外科的治療を行う場合は、麻酔のリスクや手術後の安静期間、ケア方法、費用につきましても、かかりつけの動物病院とよくご相談ください。

みんなのどうぶつ病気大百科様より引用

関節系疾患・多発性関節炎

『靱帯断裂』で説明した前十字靭帯断裂や、股関節形成不全など関節系疾患を患いやすい傾向になります。

股関節形成不全とは、犬の股関節が発育の段階で形態的な異常を起こし、様々な症状を引き起こす病気です。一般的に両側の股関節に発症することが多いといわれておりますが、片側性の場合もあり、大型犬や超大型犬での発症が多くみられます。

症状

股関節形成不全の症状は生後 4 - 12 ヶ月ごろに確認されることが多いといわれていますが、 2 - 3歳になってから症状が現れる場合もあり、次のような症状がみられます。

・横座りをする
・腰をふるように歩く(モンローウォークといわれています)
・四肢をつっぱるように歩く
・ウサギ跳びのように後ろ足を一緒に動かして走る
・立ち上がるのに時間がかかる
・高いところからの昇り降りや、運動することを嫌がる
・立っているとき、後ろ足の左右の接地点間隔がせまい

原因

原因は遺伝的素因や、成長期の偏った栄養や運動などが関与しているといわれています。これらの原因によって、大腿骨を受け止める骨盤のくぼみ(寛骨臼)が浅かったり、本来は丸い大腿骨の先端が変形していたりするために、うまく関節がかみ合わず歩行の異常などが現れます。

予防

幼齢期に過剰な栄養を与えたりすることは、股関節形成不全を発症させる原因といわれておりますので、注意が必要です。また、股関節形成不全がある犬の場合は、症状の進行を防ぐために体重管理が大切です。肥満にならないように、日頃からのこまめな体重管理を心がけましょう。また、フローリングなどの滑りやすい床材は避ける。足の裏の毛が伸びてくる犬は、滑らないようにするため足の裏の毛を短くカットする。ジャンプや過度な運動をさせないなど、日常生活での注意も重要です。犬に股関節形成不全が疑われるような症状が見られた場合は、早めにかかりつけの動物病院に行きましょう。

治療

犬の年齢や症状、股関節の状態、飼い主の希望などによっても治療法は異なりますが、一般的には、内科的治療(保存的)と外科的治療があります。

  • 内科的治療(保存的)
    鎮痛剤やレーザー療法などによる痛みの管理や、運動制限、肥満を防ぐための体重管理などを行います。内科的治療で症状が緩和され、良好な生活を送れるケースもありますが、症状が重度な場合や内科的治療を行って症状の改善がみられない場合などは、外科治療を行います。
  • 外科的治療
    股関節形成不全の手術には「骨盤 3 点骨切り術」「股関節全置換術」「大腿骨頭切除術」などがあります。犬の症状や関節の状態になどによって、適応時期や手術方法が異なります。また、外科的治療を行う場合は、麻酔のリスク、手術後の安静期間やケア方法、費用につきましても、かかりつけの動物病院とよくご相談ください。

みんなのどうぶつ病気大百科様より引用

肘関節形成不全

肘関節形成不全とは、肘関節の発育不全により痛みが生じる病気の総称です。肘関節は、「上腕骨(じょうわんこつ)」、「橈骨(とうこつ)」、「尺骨(しゃっこつ)」の3本の骨で形成されていて、これらの骨の異常により発症します。大型犬や超大型犬に多く見られ、前肢の跛行(はこう)の原因となります。約半数以上が両側でおこり、成長期の子犬に多く発症します。

症状

初期の症状は、成長期の4~7ヶ月くらいにみられる前肢の跛行(はこう)です。始めの頃は、休息後立ち上がったときなどに一時的に歩き方の異常が見られますが、進行すると関節炎を起こし、運動時に症状が悪化したり、歩行異常が持続してみられたりするようになります。「痛みから前肢を挙げて歩く」、「肘を曲げるのを嫌がる」、「立ったときの肘の状態が不自然」、「肘関節の腫れ」、「筋肉が落ちて前肢が細くなる」などの症状がみられることもあります。症状が進行すると、重度の跛行を示すようになります。

原因

遺伝的要因が高いといわれています、そのほか、外傷、栄養、肥満などが関与することもあるとされています。これらの原因によって、尺骨と橈骨の成長の不均一等による肘関節の異常、尺骨の肘突起や内側鉤(こう)状突起と呼ばれる尺骨と上腕骨の関節面を形成する部分の異常、上腕骨内側面の軟骨異常などが引き起こされます。このように関節が上手くかみ合わなくなることによって、二次的に関節炎(変形性骨関節症:DJD)を起こし、痛みが出るようになります。

予防

関節に負担をかけないように体重をコントロールします。また、成長期に過度な運動をさせないことも大切です。成長期のカルシウムの過剰摂取やカロリー過多も関節の病気のリスクを高くすると考えられています。
遺伝的要因が高いので、この疾患に罹患している犬の繁殖を避けるようにすることが重要です。

治療

症状が軽い場合には、鎮痛剤や軟骨保護剤などの投与による内科療法と併せて、運動制限や体重のコントロールが主な治療になります。痛みが強く、内科的にうまくコントロールできない場合は、年齢や肘関節形成不全の状態、変形性骨関節症の程度など、状況にあわせた術式を選択して外科手術を行います。なお、変形性骨関節症が進行していない段階で手術を受けた場合には経過が良好なケースが多いといわれています。

みんなのどうぶつ病気大百科様より引用

股関節形成不全

股関節形成不全とは、犬の股関節が発育の段階で形態的な異常を起こし、様々な症状を引き起こす病気です。一般的に両側の股関節に発症することが多いといわれておりますが、片側性の場合もあり、大型犬や超大型犬での発症が多くみられます。

症状

股関節形成不全の症状は生後 4 - 12 ヶ月ごろに確認されることが多いといわれていますが、 2 - 3歳になってから症状が現れる場合もあり、次のような症状がみられます。

・横座りをする
・腰をふるように歩く(モンローウォークといわれています)
・四肢をつっぱるように歩く
・ウサギ跳びのように後ろ足を一緒に動かして走る
・立ち上がるのに時間がかかる
・高いところからの昇り降りや、運動することを嫌がる
・立っているとき、後ろ足の左右の接地点間隔がせまい

原因

原因は遺伝的素因や、成長期の偏った栄養や運動などが関与しているといわれています。これらの原因によって、大腿骨を受け止める骨盤のくぼみ(寛骨臼)が浅かったり、本来は丸い大腿骨の先端が変形していたりするために、うまく関節がかみ合わず歩行の異常などが現れます。

予防

幼齢期に過剰な栄養を与えたりすることは、股関節形成不全を発症させる原因といわれておりますので、注意が必要です。また、股関節形成不全がある犬の場合は、症状の進行を防ぐために体重管理が大切です。肥満にならないように、日頃からのこまめな体重管理を心がけましょう。また、フローリングなどの滑りやすい床材は避ける。足の裏の毛が伸びてくる犬は、滑らないようにするため足の裏の毛を短くカットする。ジャンプや過度な運動をさせないなど、日常生活での注意も重要です。犬に股関節形成不全が疑われるような症状が見られた場合は、早めにかかりつけの動物病院に行きましょう。

治療

犬の年齢や症状、股関節の状態、飼い主の希望などによっても治療法は異なりますが、一般的には、内科的治療(保存的)と外科的治療があります。

●内科的治療(保存的)
鎮痛剤やレーザー療法などによる痛みの管理や、運動制限、肥満を防ぐための体重管理などを行います。内科的治療で症状が緩和され、良好な生活を送れるケースもありますが、症状が重度な場合や内科的治療を行って症状の改善がみられない場合などは、外科治療を行います。

●外科的治療
股関節形成不全の手術には「骨盤 3 点骨切り術」「股関節全置換術」「大腿骨頭切除術」などがあります。犬の症状や関節の状態になどによって、適応時期や手術方法が異なります。また、外科的治療を行う場合は、麻酔のリスク、手術後の安静期間やケア方法、費用につきましても、かかりつけの動物病院とよくご相談ください。

みんなのどうぶつ病気大百科様より引用

胃捻転

胃が拡張し、ねじれ(捻転)を起こすことで発生します。胃や周囲の血流が遮断されることから、急激にショック状態に陥るため、著しく緊急性の高い病気です。発生後数時間で死に至ることも多くあります。

特にグレート・デーン、ボクサー、ジャーマン・シェパード、セント・バーナード、ドーベルマンなどの大型犬や超大型犬で、胸が深い犬種に多く発生する病気です。

症状

胃が拡張するため、胸~腹部が大きく膨らみます。そのほとんどは空気であるため、指でたたくとサッカーボールをたたいた時のような感触があります。

急激にぐったりとしはじめ、嘔吐をしたくても吐物がでない状態になり、多量のよだれを流します。その後、呼吸困難、目に見える部分の粘膜が白く退色する、脈圧が低下する、などのショック症状を起こします。そのまま治療をしないで放置しておくと数時間で死亡する場合がありますので、早急の治療が必要です。

原因

はっきりとした原因は不明ですが、胃内に停滞する液体やガスの増加や食後の過度の運動による胃拡張が主な原因となり、胃拡張に伴って胃捻転を起こします。多量のドライフードを食べた後に水を飲むことにより、胃の内容物が膨張することが胃拡張の要因の一つなることもありますので食事の与え方には注意が必要です。

予防

1回の食事で沢山の量を与えすぎたり、食後すぐに運動をしたりしないようにしましょう。特に、暑い時期は、胃内で食物が発酵するスピードが早いため、ガスの発生が起きやすく、注意が必要です。

特に大型犬で胸の深い犬は注意をしてください。食事の回数を1回だけでなく、2回以上に分けることなども予防になります。

胃拡張胃捻転症候群は健康な犬であっても、急にかかってしまう命にかかわる大変怖い病気です。

治療

1回の食事で沢山の量を与えすぎたり、食後すぐに運動をしたりしないようにしましょう。特に、暑い時期は、胃内で食物が発酵するスピードが早いため、ガスの発生が起きやすく、注意が必要です。

特に大型犬で胸の深い犬は注意をしてください。食事の回数を1回だけでなく、2回以上に分けることなども予防になります。

胃拡張胃捻転症候群は健康な犬であっても、急にかかってしまう命にかかわる大変怖い病気です。

みんなのどうぶつ病気大百科様より引用

悪性腫瘍

バーニーズ・マウンテン・ドッグなどの大型犬がかかりやすい悪性腫瘍(癌)に、血管肉腫、骨肉腫などがあります。
これらの癌には、抗がん剤による治療の効果が認められています。
また、ほかの犬種でも見られる肥満細胞腫、リンパ腫などにかかる可能性もあります。

血管肉腫

血管肉腫は、血管内皮由来の細胞が腫瘍化することによって起こる悪性腫瘍です。発生部位は脾臓や心臓の右心房、皮下組織、肝臓などに多いといわれていますが、その他の部位にみられることもあります。

症状

腫瘍が破裂した場合には、急性の出血による虚脱や急変がみられることがあります。また、貧血や 止血異常がみられることがあります。血管肉腫のできる場所によって、以下のように病気に気付く症状が異なります。
・皮膚にみられる血管肉腫の場合は、腫瘤がみつかることで病気に気付くことが多い。
・心臓にみられる場合には、心不全や不整脈の症状で病気に気付くことが多い。
・脾臓に見られた場合は、腫瘍が大きくなったり、腹腔内に血液が貯留することにより、腹部が膨満することもある。
・骨に血管肉腫がみられる場合には、跛行を示したり、病的骨折を起こしたりする場合もある。

原因

血管の内壁を覆う細胞である「血管内皮細胞」が腫瘍化することによって起こります。皮膚および皮下に生じる血管肉腫は、太陽光線や放射線への暴露、外傷や鬱血などが原因になるといわれています。高齢の犬に多く、またジャーマン・シェパードやゴールデン・レトリーバー、ボクサーなどが好発犬種だといわれています。

予防

発症原因がはっきりわからないので、発症そのものを予防することは困難です。しかしながら、早期発見による早期治療が重要となりますので、定期的に検診を行うことや、様子に変わりがないかを注意してみることが大切です。気になる症状がある場合には早めに動物病院を受診しましょう。

治療

外科手術により腫瘍の摘出を行うことが一般的ですが、手術後の生存率は低く、痛みを取り除いたり、進行を遅らせたりすることが、主たる目的となる場合もあります。また、外科治療に併せて、抗がん剤を併用することもあります。皮膚の血管肉腫以外は特に転移しやすく、進行が速いといわれています。

骨肉腫

骨肉腫は骨と軟骨に発生する悪性腫瘍です。足の骨に起こりやすく、腫れや痛みが見られます。
骨にできる悪性腫瘍には骨肉腫、軟骨肉腫、血管肉腫、線維肉腫などがありますが、犬で四肢の骨に起こる悪性腫瘍のうち、85%が骨肉腫です。
骨肉腫は大型犬での発生が多く、若い犬でもみられます。短期間で肺に転移し、死亡率の高い腫瘍として知られています。今回は、犬の骨肉腫について説明します。

症状

特に四肢の長い骨に腫瘍ができやすく、激しい痛みを伴うことが多いため、足の腫れや歩き方に異常(歩き方がおかしい、片足を引きずっている)などの症状がみられます。脊椎(背骨)に病変ができた場合は麻痺が出ることもあります。骨肉腫は進行が速く、早期の段階で転移しやすい腫瘍です。特に肺への転移が多くみられ、その場合呼吸困難などの症状があらわれます。

■こんな症状に注意!
病変部は腫瘍によって骨がもろくなっているので、負荷に弱くなっています。ケガをきっかけとして骨肉腫の症状に気づくこともあります。症状はケガの初期と似ていますが、長引く場合は注意が必要です。
・触ると痛がる

・骨の部分に腫れやしこりがある

・歩き方がおかしい

・麻痺がある(脊椎に発症時)

・咳をする、息が苦しそう(肺転移時)

■検査でわかること
レントゲン検査で痛みやしこりのある部分の骨に異常が見られることが多いです。肺転移時は、胸部レントゲンで肺に白い影が見つかることもあります。

■予後

発生部位や年齢、ステージ(悪性度など)、治療内容などによって個体ごとに異なります。
治療を行わない場合の標準的な余命は約110日です。断脚(足を切断する治療)を行った場合でも、断脚のみでは2か月ほどの延命効果しか得られません。このため、断脚に化学療法(抗がん剤)を併用することがあり、10~18ヶ月ほどに生存期間を延長できます。積極的な治療を行っても、残念ながら最終的には肺に転移して、予後不良となることも多いです。

原因

犬の骨肉腫の原因ははっきりわかっていません。

犬の場合、骨肉腫は75%が四肢の骨に、25%が胴体の骨にみられます。

前肢に発症しやすく、前肢の発生率は後肢の2倍です。前肢では肘から遠い部分(上腕骨の肩に近い方や前腕の手首に近い方)に起こりやすく、後肢では膝に近い部分(大腿骨やすねの骨の膝寄りの部分)で多く発症します。

理由は不明ですが、犬種特性があり、体重40㎏以上の大型犬でとくに発症のリスクが高いといわれています。ロットワイラー、グレート・デン、ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーなどがかかりやすい犬種です。

品種により発症しやすさが異なることから、遺伝的な要因の関与も考えられます。

発症の平均年齢は7歳といわれていますが、発症しやすさには若いときと老齢のときの2回ピークが見られ、2歳前後の若い犬でも発症することがあります。

予防

発症の原因がはっきりわからないので、予防することは難しい病気です。しかしながら、早期発見による早期治療によって、痛みを緩和し、生存期間を延長できます。定期的に検診を受け、日ごろから犬の歩くようすを観察しましょう。

しこりや歩き方の異常、さわると痛がる、ケガの痛みが長く続いているなどの症状がある場合には、早めに動物病院にご相談ください。

治療

四肢の骨肉腫の場合、ほとんどのケースで断脚を行います。

骨肉腫は転移しやすいので、手術を行っても根治が難しいケースもあります。生存期間を延長し、痛みを和らげるため、抗がん剤による化学療法、放射線治療や緩和ケアを組み合わせます。

■動物病院での治療法
1.外科手術(断脚)

生存期間の延長と痛みからの解放を目的に、病変のある足を切り離します。肩関節、または股関節などの足のつけ根から切除する方法が一般的です。

超大型品種などの体重の重い犬や、関節疾患のある犬では術後に補助が必要なこともありますが、三本足でも歩行可能な犬は多くいます。

2.抗がん剤治療

体調を確認しながら、中長期的に投薬を行います。断脚後に抗がん剤を使用すると、生存期間の延長効果が期待できます。薬剤には、シスプラチン、カルボプラチン、ドキソルビシンなどがあり、1種類だけを使用する場合と複数の薬剤を組み合わせる方法があります。

食欲不振や消化器症状、骨髄抑制(白血球数の低下)などの副作用が出た場合は、対症療法もあわせて行います。

3.放射線治療

放射線を照射し、がん細胞を減らします。手術が困難な部位の腫瘍の治療や、疼痛緩和目的で行われます。

4.緩和ケア

骨肉腫は痛みの強い病気なので、鎮痛剤を積極的に使用します。抗炎症剤のほか、麻薬に分類される強めの痛み止め(フェンタニルのテープ剤など)を使用することもあります。使用時は獣医師の指示をよく聞いてください。

5.代替・補助医療

光線温熱療法やサプリメントなどが、生活の質をあげる補助となることがあります。

■家庭内での治療とケア

家庭内で投薬可能な内服薬には、痛み止めや、抗がん剤の副作用を緩和する薬などがあります。

断脚後は運動が難しい場合もありますから、おやつを使ったコミュニケーションなどでストレスを発散させてあげるなどしてあげましょう。

肥満細胞腫

肥満細胞腫は、肥満細胞という免疫に大きく関与する細胞が腫瘍化する病気です。
肥満細胞腫は悪性の腫瘍で、その中でも悪性度をはかる基準として「分化型」「中間型」「未分化型」という 3 種類に分かれていますが、「未分化型」がもっとも悪性度が高いといわれています。

症状

肥満細胞腫の悪性度やできた場所によって症状は異なります。
主として皮膚に発生する場合が多く、その場合皮膚にしこりや潰瘍のような病変ができ、その部分に脱毛や炎症などが伴うことがあります。多発性に発症することが多く、外見上皮膚病に似ている場合もあります。体内に腫瘍ができた場合は、できた部位にもよりますが、嘔吐や下痢、食欲不振などの症状を引き起こすことがあります。肥満細胞腫は転移することも多く、様々な症状を引き起こし死にいたることもあります。

原因

発症の原因ははっきりわかっていませんが、高齢の犬に多く発症する傾向があります。

予防

発症原因がはっきりわからないので、発症自体を予防することは困難です。しかしながら、早期発見による早期治療が重要となりますので、定期的に検診を行うことや、日頃から犬の体をこまめに触ることを心がけ、「しこり」がみられた場合は、早めに動物病院にご相談ください。

治療

肥満細胞腫の悪性度やできている部分、転移があるかどうかによって治療は異なってきます。
悪性度が低く、転移がない場合には、転移や再発を予防するために腫瘍周辺の正常組織ごと外科的に摘出します。悪性度が高く転移などがあり摘出が難しい場合には、抗がん剤やステロイド剤を投与する化学療法を行ったり、放射線療法を行ったりしますが、完治は難しいといわれています。

リンパ腫

リンパ腫は血液中にある白血球の一つであるリンパ球が癌化する血液における癌の一種です。病変の位置により「多中心型リンパ腫」「消化器型リンパ腫」「縦隔型リンパ腫」「皮膚リンパ腫」などに分けられていますが、犬の場合、体のリンパ節に腫れがみられる「多中心型リンパ腫」が一番多く、リンパ腫全体の 80 %以上を占めるといわれています。また、6歳以上の高齢の犬に発症が多いとされています。

症状

「多中心型リンパ腫」では顎、脇の下、内股、膝の裏側などにある体表リンパ節の腫れが一般的です。
その他、「消化器型リンパ腫」では下痢や嘔吐などの消化器症状がみられ、「縦隔型リンパ腫」では咳や呼吸困難などの呼吸器症状、「皮膚型リンパ腫」には皮膚に湿疹や脱毛などの症状がみられます。
リンパ腫は重度になると上記のような症状以外にも、免疫不全、食欲不振、削痩など様々な症状を引き起こします。

原因

発症の原因ははっきりわかっていませんが、一定の犬種に発症が多くみられる傾向があり、遺伝的な関与も要因としてあげられています。

予防

発症原因がはっきりわからないので、発症自体を予防することは困難です。しかしながら、早期発見により、癌が進行する前に治療が可能となりますので、日頃から犬の体をこまめに触ることを心掛け、顎の下や脇の下、内股や膝の裏側などにしこりや腫れがないかチェックすることが重要です。しこりや腫れがみられた場合は、早めに動物病院にご相談ください。

治療

一般的にリンパ腫の治療は抗がん剤の投与となります。抗がん剤治療の効果により、犬は確実に延命ができ、症状が一定期間消失してより良い生活を送ることができます。(この状態を寛解状態といいます。)しかしながら、種類にもよりますが、抗がん剤には嘔吐や下痢、食欲不振、血球の減少などの副作用があります。
このような副作用を伴うため、抗がん剤の治療を行うかどうか、またどの抗がん剤を用いるかについては慎重に判断する必要があります。がんの進行状態によっては治療や延命への効果も異なりますし、抗がん剤の治療費は高額になる場合もありますので、かかりつけの先生とよく相談してから治療にのぞむことが重要です。

みんなのどうぶつ病気大百科様より引用

なお、この病気の記事に関して、『みんなのどうぶつ病気大百科』様の情報を引用させていただきました。

これらの病気が原因でバーニーズの寿命が短くならないよう、早期発見できればと思います。

でも、真っ当に生きたバーニーズの寿命はどれくらいなのでしょう・・・

バーニーズの病気のまとめ

バーニーズに起こりえる7種類の病気『みんなのどうぶつ病気大百科』様より引用させていただき説明を記載しました。

上記らしき病気と疑われる場合は、早急にかかりつけの動物病院で診断してください。

犬・猫の総合情報サイト『PEPPY(ペピイ)』

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